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CDT研究所
Creative Design &Technology Laboratory
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技術者の教育・育成内容

1. ISOの幾何公差方式に基づく設計図面の表現とその解釈

ISOの考え方をベースにして、設計図面に指示しなければならない幾何公差方式について解り易く解説いたします。幾何公差方式の考え方の基礎、データム設定の基本、14種類の幾何公差の定義と解釈、寸法公差と幾何公差の相互の関係などについて豊富な事例を取り入れて解説いたします。

(1)幾何公差方式の基礎

幾何公差方式を適切に理解するために必須となる幾つかの基本概念について解説いたします。とくに、データムの考え方、およびデータム・幾何公差の図面指示に関するルールが大切になります。

  • 寸法公差と最大・最小実体状態

  • 幾何公差の種類とその図面指示の基本

  • データムの基本

  • 幾何公差およびデータムの図示方法

  • 公差域の解釈

  • 寸法公差と幾何公差に関わる基本原則

(2)幾何公差の定義・図示およびその解釈

すべての幾何公差の定義と図面指示、およびその解釈について、事例を基にして解説いたします。設計する部品に要求される機能・性能によって幾何公差が選択されますが、その幾何公差によって加工された部品を検証するための測定方法は異なり、部品コストも違ってきます。激烈な企業間の競争に打ち勝つためには、適正な幾何公差を設定することが求められます。

  • 形状公差(真直度、平面度、真円度、円筒度、線・面の輪郭度)

  • 姿勢公差(平行度、直角度、傾斜度、線・面の輪郭度)

  • 位置公差(位置度、同軸度、対称度、線・面の輪郭度)

  • 振れ公差(円周振れ、全振れ)

(3)最大実体公差方式

機械加工された部品が互いに組立てられるとき、その組立隙間を適切に確保することは大変重要になります。加工部品の寸法公差と幾何公差を相互に関係させて、適正な組立隙間を設定するとともに、部品相互の干渉を未然に防止する方策が最大実体公差方式です。これは組立部品の互換性を確保するための必須の公差方式であり、経済的なもの作りを進めるために役立つことになります。

  • 最大実体公差方式の意義

  • 最大実体公差方式の基本概念

  • 最大実体公差方式の図面指示とその解釈

(4)最小実体公差方式

最小実体公差方式は加工部品の肉厚管理のために適用されます。例えば、円筒部品の最小肉厚を確保するとき、あるいは外力負荷に対する最大ひずみを規制する場合などに適用されます。

  • 最小実体公差方式の基本概念

  • 最小実体公差方式の適用とその解釈