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CDT研究所
Creative Design &Technology Laboratory
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技術者の教育・育成内容

2. 新しい表面粗さパラメータの解釈と図示方法

ISO規格の改正に基づいて、2001年度にJISの表面粗さの定義とそのパラメータが大きく改正されました。しかし、その内容の国内普及は余り進展しているとは云えない状況です。国際間の取り引きのもとで、グローバルなもの作りを展開せざるを得ない状況下では、旧規格に基づくもの作りの継続は弊害が大きく、新しい表面粗さの概念とそのパラメータを適切に認識することが重要になります。

(1)触針式表面粗さ測定の基本

機械加工の表面粗さを触針法で測定するときの測定条件、測定機の特性に関する国際間のルールについて解説いたします。

  • 表面粗さの規格改正の背景

  • 表面粗さ測定機の構成と呼び特性

(2)表面性状の定量化の考え方

加工表面の凸凹を定量化することの基本的な考え方を解説いたします。表面の断面曲線、粗さ曲線、うねり曲線の層別とフィルター条件との関係を認識することが大切になります。

  • フィルターの概念

  • 位相補償フィルターの特性と輪郭曲線

(3)各種輪郭曲線パラメータの定義と解釈

輪郭曲線(断面曲線、粗さ曲線、うねり曲線)に対する各種のパラメータの定義と解釈について解説いたします。製品に組み込まれる部品の設計要求に対して最適な表面性状パラメータを選定することは難しい課題です。各種パラメータの内容を正しく認識して、部品の運動機能と性能、寿命、材質、表面処理、加工法などとの関連のもとに、表面性状パラメータを図面指示することが求められます。

  • 高さ方向のパラメータ(山および谷)

  • 高さ方向のパラメータ(高さ方向の平均)

  • 横方向のパラメータ

  • 複合パラメータ

(4)表面性状の評価

表面性状パラメータの算出法と許容限界値との比較ルールについて解説いたします。

  • パラメータの算出

  • 測定値と許容限界値との比較ルール

(5)表面粗さパラメータの表示法

表面粗さの図面指示の原則について解説いたします。